レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーにかかわらず、製品の裏面に枠で囲われた表示（下に掲載）があります。これを一括表示と言い、その製品の性格を表しているといえます。これを見てあなたが欲しい商品か否か確認して購入しましょう。

• ① 品名又は名称
• ② 原材料名（生豆生産国名を含む。）
• ③ 内容量
• ④ 賞味期限
• ⑤ 保存方法
• ⑥ 使用上の注意
• ⑦ 挽き方
• ⑧ 輸入品にあっては、原産国名
• ⑨ 事業者の氏名又は名称及び住所又は所在地

• ①「品名又は名称」について
  ドリップして飲用するいわゆるレギュラーコーヒーであれば、粉は「レギュラーコーヒー（粉）」、丸豆は「レギュラーコーヒー（豆）」と記載されています。また、レギュラーコーヒーにインスタントコーヒーを加えたものは「レギュラーコーヒー（インスタントコーヒー入り）」と記載されています。
  インスタントコーヒーであれば「インスタントコーヒー」、インスタントコーヒーにレギュラーコーヒーを加えたものは「インスタントコーヒー（レギュラーコーヒー入り）」と記載されています。
• ②「原材料名」について
  当該製品の原料コーヒー生豆（なままめ）生産国名が記載されています。インスタントコーヒーであれ、レギュラーコーヒーであれ、国名を記載していますが、３ヶ国以上使用している場合は重量順に上位２ヶ国を記載し３ヶ国以下を「他」として記載することも認められています。購入時にはコーヒー生豆の原産国が記載されているものを選択しましょう。
• ③「内容量」について
  製品の重量が記載されています。ステイックタイプや簡易ドリップ（一杯取り）コーヒーには△△g（〇g×１０本（個））などと記載されているものもあります。
  いずれも計量法に基づいて表示が行われています。
• ④「賞味期限」について
  「容器包装の開かれていない製品が表示された保存方法に従って保存された場合に、その製品として期待されているすべての品質特製を十分保持しうると認められる期限」のことです。
  簡単に言えば、「適正に保管又は保存（高温多湿などを避けるなど）されている場合、美味しく賞味できる期限」のことです。
  一括表示枠内に記載できないときは、記載場所を記載して表示する場合があります。
• ⑤「保存方法」について
  ④に記載している「高温多湿の場所を避ける」、「冷暗所に保存」、「乾燥した場所に保存」などと記載されています。
• ⑥「使用上の注意」について
  インスタントコーヒーの場合は「乾いたスプーンを用い、使用ごとにフタをしっかりしめ、お早めにお召し上がりください」などと記載されることが多いようです。
  レギュラーコーヒーでも「乾いたスプーンを用い、湿ったスプーンを用いないでください」、「開封後はお早めにご賞味ください」などと記載されます。絵表示等で記載することもあります。
• ⑦「挽き方」について
  レギュラーコーヒーの粉状の製品には、以下のように「粗挽き」などと記載されています。
  ⅰ　粗（荒）挽き（挽いた粉はザラメ状又はそれ以上の粗さ）
  ⅱ　中挽き（グラニュー糖程度の粗さ）
  ⅲ　中細挽き（中挽き細挽きの中間の粗さ）
  ⅳ　細挽き（グラニュー糖と白砂糖の中間の粗さ）
  ⅴ　極細挽き（細挽き以下の粗さ）
• ⑧「原産国名」について
  輸入されたインスタントコーヒーやレギュラーコーヒー製品にあっては、当該製品の生産された国名が記載されます。
• ⑨「事業者の氏名又は名称及び住所又は所在地」について
  製品の製造者や輸入者の名称や住所が記載されます。